2X-5
時間と周波数領域で構成する音響コード符号化方式
○穴澤裕太,Prima Oky Dicky Ardiansyah,伊藤久祥(岩手県大)
本論文では,実生活における新たな情報伝達手段として,時間と周波数領域で構成する音響コード符号化方式について論じる.音響信号による情報伝達手法はQRコードのような一般的な普及は望めていないが,情報伝達の媒体として形を持たない音響信号を利用することで,これまで情報伝達が困難であった場面で有効に活用することができる.本論文の背景は,2次元画像による情報伝達手法に不得意な場面が存在する所から始まった.そこで基本的な音響信号の符号化・復号システムを構築し,実用性の観点から環境雑音に対する頑健性の向上と信号音の快音化といったアプローチで検討を進めた.その結果,新たな音響信号による情報伝達の可能性を示し,その有効性を失うことなく実生活での利用に耐えうることを実証した.

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