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凹凸した適応度地形における個体学習と社会学習の共進化
○平賀健太郎,鈴木麗璽,有田隆也(名大)
生物は環境に応じて振る舞いや体の機能を変更する能力,つまり
表現型可塑性を持つ.表現型可塑性は適応度地形上での各個体に
よる近傍探索という学習によって達成されると解釈できる.学習
としては,自身の試行錯誤に基づく「個体学習」と,他個体の模倣
に基づく「社会的学習」の2種類が考えられる.両学習の能力自体
がいかに適応度地形の探索の過程で相互作用しながら進化するか
様々な議論がなされてきたが,本研究では,より現実的な検討の
ために,凹凸した適応度地形を対象とした計算論的モデルを作成
して,進化実験を行った.その結果,社会学習が優勢になることが
必ずしも新しい形質を生み出すことを損なうものではないという
ことや,環境が動的か静的かに応じて両学習の進化過程が異なる
ことが示された.

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