2T-6
動画の特徴点と視聴時の注視点を用いた視線推定のための非明示的な補正手法の提案
○川畑伸聡,伊藤久祥(岩手県大)
眼球の画像からその向きに基づいて注視点を推定する技術は,
新しいインタラクションの手法を確立する基盤として,近年研究が
進んでいる.しかし,精密な推定には事前の明示的な
キャリブレーションを必要とすることから,日常的な場面での利用が
難しい側面がある.
本研究では,動画を視聴する人物を対象とした非明示的キャリブレーションを
行う手法を提案する.具体的には,あらかじめ動画中の複数のフレームに対して
注視が集中することが期待される座標を特徴点と定め,特徴点が提示される
フレーム付近での瞳孔の中心座標との対を利用し,注視点を推定する.
提案手法の有効性は課題動画によるマーカーと比較し,平均誤差10度が
導出された.

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