2Q-8
3次元マルチスライスCT画像を用いる大動脈瘤の高精度抽出法
○堀越健人,花泉 弘(法大)
大動脈瘤の治療法としてステントグラフト内挿術がある。この術式では、術前に大動脈瘤領域の位置を特定し、大動脈の曲がり具合と太さにマッチした精密なステントグラフトを設計・製作する必要がある。ここでは、この作業を自動で行うことを目標として、3次元のマルチスライスCT画像から自動的に大動脈を抽出し、その太さや断面形状、長さを計測しつつ、瘤領域を特定する手法を提案する。CT値に基づいて分離可能な脂肪領域や背骨領域を除去した後、逐次的領域拡張法を用いて大動脈の血流領域のみを抽出する。1枚のスライス画像だけからは体軸に平行でない大動脈の太さは正確には得られないので、血流に対して垂直な(断面積が最小になる)断面を求めることで太さを計測する。その際の断面形状の変化から大動脈瘤領域を特定する。

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