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Just-In-Timeコンパイラを用いた動的解析に基づく細粒度PG制御
○和田 基,佐藤未来子(農工大),天野英晴(慶大),近藤正彰(電通大),中村 宏(東大),並木美太郎(農工大)
細粒度Power Gating(PG)技術による消費電力削減は,チップ温度などの動的な要因を監視し,電源供給を適切に制御することによって効果を発揮する.従来のPG制御方式は,プログラムの事前解析を元に制御方針を決定するため,動的な要因を反映するのが困難であった.本研究では, JITコンパイラの動作に着目し,事前解析を必要としない,実行時の動的な要因を反映可能なPG制御方式を提案する.筆者らが研究開発しているGeyserプロセッサの細粒度PG方式に基づいた評価実験では,チップ温度を反映した制御によってプロセス全体で平均6%,最大22%のリーク電力削減に成功した.今後の展望として,他の動的要因を反映した制御を行った際の電力削減率について評価を行う.

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