2K-2
リアルタイムシステム向け細粒度パワーゲーティング制御のためのスケジューリング手法の研究
○嶋田裕巳,坂本龍一,塚本 潤,和田 基,佐藤未来子,並木美太郎(農工大)
本研究では細粒度パワーゲーティング(PG)技術を搭載したプロセッ
サの演算ユニットを対象に,リアルタイムOSによりリアルタイム性
を保証しつつ電力を低減させるようなスケジューリング手法を提案
する.これまで余裕時間を用いて電力削減効果が現れる損益分岐点
(BEP)より短いスリープ期間をBEPまで引き延ばしてオーバヘッド電
力を削減していたが,本稿では別のアプローチとして,一部のスリ
ープ期間を可能な限り長い期間引き延ばすことでリーク電力を低減
させる.さらにBEP未満で引き延ばされないスリープ期間は電源を
遮断しないことでオーバヘッド電力を削減する.本手法を机上で評
価し,従来のハードウェアによるPGと比べた電力削減効果を示す.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について