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日本語リーダーの改行位置が読みにあたえる影響
○小林潤平,関口 隆,新堀英二(大日本印刷),川嶋稔夫(はこだて未来大)
読書中の眼球運動は停留とサッカードの繰り返しであることが知られている。停留中には中心視で文字認識すると同時に周辺視で次の停留場所の選定を行うが,日本語文章における停留場所は,文を構成する意味のまとまりに対応しているとの報告がある。現在の日本語リーダーでは改行を有するレイアウトが多く採用されているが,その改行位置は日本語組版の禁則処理をもとに固定値やディスプレイ幅によって決定され,改行によって文を構成する意味のまとまりが分断されている場合が多い。そこで本研究では,日本語リーダーの改行位置が読みにあたえる影響を調査した。その結果を報告する。

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