2A-6
多数決スイッチ回路によるn-フォールトトレラントシステムの信頼性
○岩井仁司
フォン・ノイマンは、1956年故障を許容する目的で多数決回路を用い
た多重多数決冗長系を発表した。しかし彼は多数決回路自体の故障
は許容できないものとして断定してしまった。以降、彼の方式は多
くのシステムで実用化され、また多くの改良がなされたが、実用的な
回路として、多数決回路自体の故障を許容する方法は知られていな
かった。
著者は、多数決回路を含めて故障を許容する、実用的な多重多数決冗
長系を提案している。しかし、その系の信頼度は簡略的な方法でしか
求めていなかった。今回、重要な構成要素であるスイッチのOff故障
とOn故障を分けて、信頼度を計算した。順序依存形故障論理も考慮
してその定量化も試みた。

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について