情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

日本は超高齢社会化に伴い、介護現場における介護支援専門員(ケアマネジャー、以下CM)の重要性が増すことが想定される。
しかし、CMには、(1)事務書類作成に追われ、介護の時間をとることが難しい、(2)多様な情報が寄せられるのを適切に対応し、かつその記録も確実に残さなくてはならない、という課題がある。
本研究では、(1)(2)の課題を解決するシステムを提案する。
提案システムにおいては、CMが行った業務や他部署からの情報をICTを用いた認識技術(音声認識・文字認識)と多種データの融合蓄積技術により、CMが必要な時に、必要な情報を引き出すことを実現する。本システムの導入により、CMの対応の記録を比較することが可能となり、細かい介護配慮の実現、CMの質の向上が可能となる。