情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

本稿では，東日本大震災の影響により被災した岩手県宮古市赤前地区の仮設住宅に，遠隔管理可能な商店システムを設置，運用した結果について報告する．
現在，被災地の仮設住宅周辺には生活に必要なものを購入する場所が近くになく，公共交通機関の少なさから自由に買い物ができないという問題を抱えている．
先行研究では，岩手県立大学から約120km離れた仮設住宅に，簡易型の商店システムを設置，運用した．その結果，商店システムの管理を全て現地で行わなければならない為，管理者にかかる負担が大きいことが判明した．
そこで，本研究では管理者の負担を軽減する為に，遠隔管理機能を実装した商店システムを現地で運用した．