1Y-2
消費電流波形からライフイベントを同定するライフパターンセンサ実用化に向けた課題解決-長期フィールドデータ収集システムにより収集されたフィールドデータ解析結果
○井手太一,久代紀之(九工大),小川雄喜,樋熊利康,勝倉 真(三菱)
機器の消費電流波形を用い居住者のライフイベントを推定するセンサ実用化には、以下の課題がある。長期データ収集するシステムを構築し、1年間のデータ収集を実施した。上記解析の結果、センサ実用化に関する下記設計指針を得た。
[1]消費電流波形安定性:機器動作時の力率は1とみなすことが可能であり、波形は安定している。一方で確率的な電圧変動に伴う消費電流波形(特徴量)の変化への対応が必要。
[2]ライフイベントと家電機器の関係:特定の機器操作と関係づけられた21種のライフイベントを抽出。機器動作の同定により、ライフイベントを推定可能であることを確認。
[3]エネルギー需給制御の可能性:ライフイベント毎の使用電力がある範囲に決定されることから、ライフイベントの把握により電力需要カーブを予測可能であることを確認。

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について