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DTNを用いたモバイルデータ3Dオフローディング手法の提案
○西岡哲朗,木谷友哉,太田 剛,峰野博史(静岡大)
モバイル端末の普及により,モバイルデータ通信量の増加が課題と
なっている.携帯電話キャリアは公共Wi-Fi通信を提供することで
モバイル端末を固定回線網に接続させ携帯回線網の負荷を減らす,
モバイルデータオフローディングを行っている.しかし公共Wi-Fi
通信の通信可能範囲が狭いなど,オフローディングの効果は限られ
ている.一方でモバイルデータ通信量は今後も更に増加すると予測
されており,より多くのデータをオフローディングできる手法が必
要である.そこで本稿では,遅延耐性通信(DTN)を用いて,モバイ
ルデータ通信量を時間的,空間的,通信路的という3つの方向性(3
D)でオフローディングする通信手法を提案する.時間的,空間的オ
フローディングではデータの遅延耐性や端末の移動性を活かして時
間的,空間的にモバイルデータ通信のピークシフトを実現する.また通
信路的オフローディングでは移動予定経路情報を用いたDTNルーテ
ィングによって公共WiFiアクセスポイントとユーザの橋渡しを行い
,公共Wi-Fi通信によるオフローディングを促進してモバイルデー
タ通信量の削減を実現する.

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