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輻輳ウィンドウ回復時間の制御によるCUBIC TCPのRTT公平性の改善
○神津智樹,秋山友理愛,山口実靖(工学院大)
 TCPは現在のインターネットにおいて標準的に用いられているトランスポート層プロトコルである.高遅延環境下での通信性能には,OSのTCP実装の動作が大きな影響を与える.多くのOSに実装されてきた古典的なTCPであるTCP Renoではネットワーク帯域を十分に使いきれないという問題が指摘されており,Linux OSには高遅延環境でも高い性能を提供できるCUBIC TCPが実装されている.
 本稿では,CUBIC TCPの輻輳ウィンドウの回復時間に着目し,RTTが異なる環境におけるCUBIC TCPのコネクション間の公平性について考察する.

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