1W-10
データと電力同時伝送のための干渉除去手法の初期的評価
○杉山佑介,猿渡俊介(静岡大),渡辺 尚(阪大)
電磁波のエネルギーを電力に変換する無線電力伝送を用いることで,バッテリがなくとも駆動するネットワークの構築が可能となる.
無線電力伝送で利用する周波数帯にデータを重畳して,電波を有効利用することができる.
本稿では,同じ周波数帯でデータと電力を同時に伝送する技術を確立するための基礎実装・評価について述べる.
具体的には,重畳したデータを分離できることを確認するため,伝搬損失差を用いて信号分離可能な逐次干渉除去を用いた送信機と受信機を実装した.
送信機と受信機は,ハードウェアとしてソフトウェア無線機であるUniversal Software Radio Peripheral N200 (USRP N200),ソフトウェアとしてUSRP Hardware Driver (UHD)とC++を用いた.
実機評価の結果,逐次干渉除去によるデータ分離の実現可能性を明らかにし た.

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