1T-6
不確実な共起頻度からの因果関係の帰納推論
○横川純貴,高橋達二(電機大)
環境への適応では、一般に環境の未知部分をノイズとみなして環境が確率的に振る舞うと仮定(情報が不完全)し、また、ごく少数のサンプルから統計的な判断を下す(リソースが不十分)。その典型例は事象間の因果関係を形成する因果帰納であり、これは状況の予測、現象からの診断、そして有効な行動の基礎となり最も重要な認知活動である。これまでの因果帰納の実験は、原因と結果のそれぞれの共起情報を扱いながら、現実的な不確実性(生起・不生起が不明でありうる)をモデリングしてこなかった。そこで本研究では、原因と結果に生起・不生起・不明の三つの可能性を許容し、そのような情報から人間がどのように因果関係を帰納するかを調査する。

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