1T-5
不確定情報の下での条件文と双条件文の3x3真理値表
○横川純貴,高橋達二(電機大)
人間は不確実な未来を“予測”し、明らかになっていない過去を“診断”することを繰り返し不確実な環境へと適応している。例えば、「『咳が出る』ならば『風邪を患っている』」といった診断的な文章を考えることができる。例のような“ならば”を使用した“条件文”は予測や診断を表すことができる構文である。この条件文を人間がどのように捉えているのかを明らかにするため、不確定な情報を含んだ真理値表を推論する実験を行った。その結果、人間の反応はde Finettiが定義したconditional event や biconditional eventと一致することがわかった。また、パリ第8大学で行われた同様な実験との比較を通し、日本語の条件文が対称的な構造を有していること示唆された。

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