情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

近年のスマートフォンやタブレット端末の普及に伴い，PCだけでなく，OSや形態の異なるデバイスを利用した協調作業が増加している．これまで，この様な協調作業が容易に行えるよう，Webブラウザを介して，ユーザが日常的に利用する個人用アプリケーションをそのまま複数人が共有できるプラットフォーム「コラボトレイ」を開発してきた．本講演では，協調作業に参加するユーザが，各自のデバイスに有するデータをドラッグ＆ドロップ操作のみで，共有するアプリケーションへ反映できる仕組みについて述べる．従来から良く知られたPCの画面を共有する技術では，個人作業と異なる操作を必要とするのに対し，各自のデバイス上で通常の個人作業と同様な操作でデータ転送を実現できる．