1D-7
植生指標の外れ値を用いた植生域の影検出の試み
○尾崎敬二(国際基督教大)
高解像度衛星画像や近接リモートセンシング画像は地上解像度が数cm~数十cmと
高いため、対象物の分類や特性を検討する上で、画像中の影領域の取り扱いは
非常に重要である。屋内の人工太陽灯下で撮影したデジタルカメラ画像から
推定した植生指標分布図に、異常に高い植生指標値を示す領域が見出された。
標準差分植生指標(NDVI)が0.9以上で、明らかに他の植生域のNDVIより高くなる
原因を分析する過程で、この外れ値を利用して影領域を検出する着想に至った。
この試みにより影検出が可能であり、この影領域を植生域から除外して得られる
画像から推定のNDVIは、分光放射計計測値によるNDVIの値とほぼ一致した。
デジタルカメラ画像から高精度なNDVI推定を可能とする試みの報告である。

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