1B-2
GCM日降水量の統計的バイアス補正の並列化
○山本昭夫,Cho Thanda Nyunt(東大),喜連川優(東大/NII)
気候変動がもたらす自然災害の影響評価を行うにあたり大気大循環
モデル (GCM) を用いるのが一般的であるが,GCMには不確実性があ
る.とりわけ降水量の推定値には大きなバイアスがあるため,影響
評価研究においては,観測データを用いたGCM出力値のバイアス補正
が不可欠となる.補正精度の観点から,対象地域の気候特性を適切
に表現できる複数のGCMを用いることが望ましいが,モデル数に加え
て観測地点数の増大により補正処理にかかる時間が長くなる問題が
ある.本論文では,実行時間の短縮を目的として,複数GCM出力値の
並列読み込み及び補正プログラムのマルチスレッド化によるバイア
ス補正の並列処理について述べると共に,性能評価の結果を示す.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について