情報処理学会 第76回全国大会講演要旨

ストレージにおいて，性能やビットコストの異なる複数の記憶媒体を
組み合わせたプールを構成し，プール内のI/O 負荷状況に基づき，
固定容量単位にデータを適切な記憶媒体に移動する階層ストレージ
管理技術がある。また，アプリケーションが利用するファイルのうち，
アクセス頻度が低いが短時間の応答を必要とするファイルがある。
従来技術では，前記のようなファイルは低速記憶媒体に配置される
可能性があり，その場合アプリケーションの動作が遅延する。そこで，
各記憶媒体に格納されるデータの中で，上記のファイルを構成する
データを特定し，そのデータを適正記憶媒体に移動し固定する
拡張階層ストレージ管理技術を提案する。