1A-3
誤差情報を含む浮動小数点表現とこれを用いた数値演算論理
○瀬尾雄三(シグナル・プロセス・ロジック)
FPGAなどで数値演算を行う際、有効桁のみを伝達するよう論理を形成することで論理規模が最小化される。

しかしながら、有効桁にも誤差が含まれることから、有用な情報を失わないように論理を構成すると、後段に行くに従って誤差が増大し、下位に無効桁が含まれることになる。

これを防止するためには、有効桁の微小な誤差の含有量を後段に伝達する必要があり、さらに演算結果に含まれる誤差は入力される値にも依存するため、演算を行う時点で動的に誤差を評価して伝達する必要がある。

これを可能とするため、信号に含まれる誤差分散を浮動小数点表現の一部に取り込み、数値の値と誤差分散を並行して演算する手法について検討を行った。その構成と効果について報告する。

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