情報処理学会 第75回全国大会 会期:2013年3月6日~8日 会場:東北大学 川内キャンパス 情報処理学会 第75回全国大会
改正著作権法について
日時:3月6日(水)15:30-17:30
会場:第3イベント会場 (B棟 2F B200)
【セッション概要】2012年6月に著作権法が改正された。改正内容として、不正なリッピングやダウンロードの違法化に刑事罰が盛り込まれたことで利用者の反発もあり、社会にも大きな影響がでている。今までの著作権改正の経緯、今回の改正のポイントを解説するとともに、一般的な誤解や、改正にまつわり起こった混乱・事件などの事例についての講演および質疑応答を行う。
司会:加藤 雅彦 (株式会社インターネットイニシアティブ セキュリティ情報統括室 シニアエンジニア)
【略歴】1995年豊橋技術科学大学大学院工学研究科知識情報工学専攻修了。修士(工学)。1998年株式会社インターネットイニシアティブ入社。システムインテグレーション、脆弱性検査サービスの立ち上げ等の業務に従事。ネットワークシステムの安全な設計に関する研究やクラウドセキュリティに関する講演等も行っている。日本ネットワークセキュリティ協会幹事、調査研究部会長、電子情報通信学会、情報処理学会各会員。
15:30-17:30 講演 著作権法改正のインパクト~改正後半年経過して~
太田 輝仁 (一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会 事業統括部 リーダー(広報担当))
【講演概要】2012年の改正著作権法は、その審議の段階からいわゆる違法ダウンロードの刑事罰付与とコピーコントロールに関する改正についてメディアで大きく扱われ、ユーザーの間でも大きな議論を巻き起こったことは記憶に新しいところです。しかし、今回の法改正はこれにとどまらず、写真や映像での著作物の映り込みの問題への対応や、企画書段階での著作物の利用、技術の開発又は実用化のための試験の用に供するための利用、情報通信の技術を利用した情報提供の準備に必要な情報処理のための利用など、私たちの日常業務にかかる部分での法改正も含んでおります。本講演では、改正著作権法の内容につき、具体例を交えつつ平易に解説いたします。
【略歴】1971年生。1994年筑波大学第一学群社会学類卒業。2002年社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(協会名は当時)入局。現在、一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会 事業統括部リーダー(事務局広報担当)、産業能率大学デジタルコンテツラボ客員研究員。2004年~2006年、株式会社コナミスクール非常勤講師(知的財産権講座担当)。2005年~2008年、産業能率大学兼任講師(「コンテンツ資産の法務」担当)。