情報処理学会第75回全国大会 会期:2013年3月6日(水)~8日(金) 会場:名古屋工業大学 情報処理学会 第75回全国大会ホームページ 情報処理学会第75回全国大会 会期:2013年3月6日(水)~8日(金) 会場:名古屋工業大学
論文必勝法 〜基礎から一流誌・会議採録まで〜

日時:3月7日(木)9:30-12:00
会場:第2イベント会場 (A棟 2F A200)

【セッション概要】本会論文誌ジャーナル/JIP編集委員会の企画によるこのセッションでは、一流論文誌,国際会議への論文採択経験が豊富な一線の研究者をお招きし、産学の若手研究者・学生を主な対象として、研究と論文執筆のための心構え、ケーススタディを含めた実践的アドバイスを話して頂きます。また論文誌ジャーナル/JIP編集編集編集長、各グループ主査によるパネル討論会をもうけ、若手研究者への論文執筆および論文査読に対するアドバイス、実践的ノウハウについて紹介するとともに、論文査読方針及びその内側について討論します。現在、本会論文誌ジャーナル/JIPに論文投稿して査読を受けている方、今後、研究成果の報告を論文誌として投稿する方には、必見のセッションです。

司会:岡部 寿男 (京都大学 学術情報メディアセンター 教授)
【略歴】1988年京大・工・情報修士了。京大助手、助教授を経て2002年より現職。コンピュータネットワーク、並列・分散システムの研究に従事。本会論文誌編集委員(1998-2002年)。電子情報通信学会和文論文誌(B)編集委員(2007-2010年)、同通信ソサイエティマガジン編集委員(2011年-)。システム制御情報学会編集委員(1999-2000年、2003-2004年)。IEEE/IPSJ SAINT2008 Program co-Chair。2012年より情報処理学会理事(論文誌担当)。
 
9:30-10:10 講演-1 一流論文誌・国際会議に採択されるための研究「心・技・体」
原 隆浩 (大阪大学 大学院情報科学研究科 准教授)
【講演概要】多数の論文誌および国際会議が乱立する昨今、研究者・技術者が自身の研究内容を社会に周知しインパクトを与えるためには、一流論文誌・国際会議に採択されることが至上命題となっている。本講演では、一流論文誌・国際会議に採択されるための「心・技・体」と称して、研究に対する姿勢(心)、研究の進め方(体)、論文の書き方(技)などについて、講師の私見および実体験をもとに述べる。特に、採択されるための論文記述の技術面に留まらず、インパクトのある「良い研究」をすることの重要性および心構えや、忙しい日常生活の中で一流論文誌・会議に向けて頑張るためのコツについて、雑多に解説する。
【略歴】1995年大阪大学工学部卒業。1997年同大学院工学研究科博士前期課程修了。同年同大学院工学研究科助手。2004年より同大学院情報科学研究科准教授となり、現在に至る。工学博士。1996年本学会山下記念研究賞受賞。2003年本学会研究開発奨励賞受賞。2008年、2009年本学会論文賞受賞。モバイルコンピューティング、ネットワーク環境におけるデータ管理技術に関する研究に従事。IEEE、ACM、電子情報通信学会のシニア会員。情報処理学会、日本データベース学会の会員。
 
10:10-10:50 講演-2 論文のイロハ
垂水 浩幸 (香川大学 工学部 教授)
【講演概要】これから卒業論文を書く学生、初めて国際会議に論文を書く学生などを主な対象として、論文執筆上の注意事項を説明する。特に話者の指導経験をもとにして、初心者や学生の陥りやすい事例を交えて解説する。
【略歴】1988年京都大学大学院工学研究科博士後期課程情報工学専攻修了。日本電気(株)、京都大学大学院情報学研究科助教授を経て2001年より香川大学工学部教授。現在、同学部副学部長。CSCW、ソーシャルメディア、ヒューマンインタフェース、エンタテインメントコンピューティングなどに興味を持つ。情報処理学会アクレディテーション委員、日本技術者教育認定機構分野別審査委員会委員、基準総合調整委員等を歴任。工学博士。
 
10:50-12:00 パネル討論 採録と不採録のあいだ〜論文誌編集の現場から〜
【討論概要】情報処理学会論文誌ジャーナル編集委員会は、基盤グループ、ネットワークグループ、知能グループ、情報システムグループの4つのグループに分かれて、論文の編集を行っています。各グループに属する論文誌編集委員は日頃から多くの投稿論文を扱い、「折角の研究内容なのだから、こう書いてあれば採択されるのに」とか、「このような査読報告書にしてくれれば再投稿される論文がもっとよくなるのに」といったことを思っています。そこで、本パネルでは、論文誌編集委員の立場から見た論文の書き方や査読の仕方について、各グループの主査に熱く語って頂き、フロアと一緒になって論文必勝法に関する議論を深めたいと思います。
司会: 岡部 寿男 (京都大学 学術情報メディアセンター 教授)
【略歴】1988年京大・工・情報修士了。京大助手、助教授を経て2002年より現職。コンピュータネットワーク、並列・分散システムの研究に従事。本会論文誌編集委員(1998-2002年)。電子情報通信学会和文論文誌(B)編集委員(2007-2010年)、同通信ソサイエティマガジン編集委員(2011年-)。システム制御情報学会編集委員(1999-2000年、2003-2004年)。IEEE/IPSJ SAINT2008 Program co-Chair。2012年より情報処理学会理事(論文誌担当)。
パネリスト:串田 高幸 (日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 シニアリサーチャー)
【略歴】1985年日本アイ・ビー・エム(株)入社。東京基礎研究所配属。2005-06年IBM T. J. Watson Research Center 研究戦略スタッフ。現在シニアリサーチャー。入社以来、一貫してネットワーク、分散処理、システム管理の研究に従事。本会マルチメディア通信と分散処理研究会(1999年研究運営委員、2000-03年幹事、2004-07年運営委員、2008-09年主査)、本会DPSワークショップ(2000年委員長、2007年プログラム委員長)、本会論文誌(2000-03年編集委員、2000-10年特集号編集委員)、本会代表会員(2009-11年)。情報処理学会理事(2011年-)、博士(ソフトウェア情報学)。
パネリスト:横田 治夫 (東京工業大学 大学院情報理工学研究科 教授)
【略歴】1980年東京工業大学卒。1982年同大学修士課程修了。同年富士通(株)。同年(財)新世代コンピュータ技術開発機構研究所(ICOT)。1986年(株)富士通研究所。1992年北陸先端科学技術大学院大学助教授。1998年東京工業大学助教授。2001年東京工業大学教授。現在に至る。博士(工学)。主として情報の蓄積と活用の研究に従事。情報処理学会フェロー。電子情報通信学会フェロー。日本データベース学会理事。副会長。前ACM SIGMOD日本支部長。人工知能学会、IEEE、ACM各会員。
パネリスト:中村 大賀 (日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 専任研究員)
【略歴】1999年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。同年日本アイ・ビー・エム(株)入社。東京基礎研究所配属。2007年University of Maryland大学院博士課程修了。Ph.D. in Computer Science。ソフトウェア品質、エンピリカルソフトウェア工学に関する研究開発に従事。学会誌編集委員会BWG委員(2009年-)同幹事(2011年)同主査(2012年)。論文誌編集委員会基盤グループ委員(2009年-)同副査(2011年)同主査(2012年)。
パネリスト:石原 進 (静岡大学 創造科学技術大学院 准教授)
【略歴】1999年名古屋大学大学院工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。同年静岡大学情報学部助手。2001年同大学工学部助教授。現在,静岡大学創造科学技術大学院准教授。モバイルコンピューティング,モバイルアドホックネットワーク,センサネットワークに関する研究に従事。2012年度情報処理学会論文誌ジャーナル編集委員会ネットワークグループ主査。
パネリスト:吉田 稔 (東京大学 情報基盤センター 助教)
【略歴】2003年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(2003年)。博士(理学)。2003年東京大学情報基盤センター助手(助教)。自然言語処理、情報検索の研究に従事。自然言語処理研究会・運営委員(2006-2010年)、論文誌編集委員会知能グループ委員(2009年-)、同副査(2011年)、同主査(2012年)、 論文誌数理モデル化と応用・編集委員(2010年-)、情報基礎とアクセス技術研究会・運営委員(2010年-)。
パネリスト:坂東 宏和 ((株)ポトス 研究開発部 主任研究員)
【略歴】2002年東京農工大学大学院工学研究科電子情報工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。福岡工業大学専任講師・桜美林大学専任講師等を経て2010年より現職。教育の情報化に関する研究開発に従事。2004~2006年度および2011年度~コンピュータと教育研究会運営委員, 2007~2010年度同研究会幹事、2009年度~論文誌編集委員会情報システムグループ委員、2011年度~同副査、2012年度~同主査。