6Y-3
アドホックネットワークの輻輳閾値
○花澤諒一,森口一郎(東京情報大)
アドホックネットワークは各ノードが無線電波を送受信し通信を行
うため、通信を管理するサーバが必要なく、かつアクセスポイント
や基地局が必要ないといった利点があり、今後一般的に普及するこ
とが見込まれる。一般に普及するにあたって、輻輳発生プロセスを
解明することは、効率的なルーティング手法や新たな通信プロトコ
ルの開発による輻輳抑制に役立つと考えられる。アドホックネット
ワーク上での輻輳発生プロセスを解明するために、アドホックネッ
トワークのネットワークモデルであるRGN(Random Geometric
Network)上でTCP/IP通信を想定したシミュレーションを行い、トラ
フィック輻輳を発生させた。その結果、RGNの輻輳閾値が非常に低い
ことが判明した。また、RGNの輻輳閾値が低い原因はノードの集団間
に存在するノードにトラフィックが集中し、輻輳が発生するためと
いうことが判明した。

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