6U-2
色相情報に基づく正倉院文書の切り分け位置の検討
○脇 正宏(芝浦工大),安達文夫(国立歴史民俗博物館),徳永幸生,米村俊一(芝浦工大)
本研究では、デジタル化された正倉院文書を仮想的に再構成するためのシステムの構築を目指している。
正倉院文書は、成立当時とは異なる並びの状態で伝わる巻子状資料である。
本資料を成立当時の並びに戻すためには、資料画像を切り分ける必要がある。
また、資料の存在数が多いため自動的に切り分ける事が望まれる。
しかし、歴史資料自体の形状や劣化、資料画像の色合いが一定でないという問題点が存在する。
そこで、様々な形態を持つ本資料に適用可能な切り分けアルゴリズムの検討を行った。
本報告では、画素濃度に着目したアルゴリズムの精度をより上げるため画像の色相情報に着目し、アルゴリズム精度が向上する事を明らかにした。

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