6T-5
方言対訳コーパスを用いた日本語方言変換システム
○平山直樹,森 信介,奥乃 博(京大)
異なる地域の人々の円滑なコミュニケーションに最も重要な要素は方言である.
本稿では,日本語方言発話を異なる方言に変換して出力する,
方言変換システムを扱う.
本システムは,共通語を介して2段階の変換を行う.
1段階目に,方言発話の音声認識を行い,
結果を共通語文章として出力する.
ここでは,言語モデル学習に必要な大規模方言言語コーパスが
入手できないという課題がある.
その解決策として,大規模共通語言語コーパスを変換して
大規模方言言語コーパスのシミュレートを行う.
2段階目に,共通語文章を別の方言における文章に変換する.
両段階の方言変換は,方言・共通語間対訳コーパスから
統計的に学習した重み付き有限状態トランスデューサで実現する.

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