6S-6
学習とニッチ構築の共進化に関するミニマルモデル
○林 直輝,鈴木麗璽,有田隆也(名大)
生物が環境に応じて自身を改変する学習(表現型可塑性)や,環境を改変する
ニッチ構築が進化に与える影響が注目されているが,これらの生態的活動は環境
を介して相互作用していると考えられる.本研究では,学習とニッチ構築の共進
化過程の理解を目的として,実数値で表された環境条件を共有し,実数値で表さ
れた形質の初期値,学習で増減可能な形質値の範囲,および,ニッチ構築で改変
する環境の値を個体の遺伝子とする集団から構成されるミニマルな進化モデルを
構築する.
集団は,各個体の形質値と環境値の一致度,および,学習のコストに応じて決ま
る適応度評価に基づいて進化する.本稿では,学習とニッチ構築の相互作用に基
づく複雑な進化過程,および,環境条件の世代間の継承の影響について論ずる.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について