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コード差分実行による時短シミュレーション法の効果に対する考察
○椎名敦之,大津金光,大川 猛,横田隆史,馬場敬信(宇都宮大)
 近年の計算機アーキテクチャの高性能化に伴い、それらを有効に活用するためのソフトウェア最適化の需要が高まっている。新規の計算機アーキテクチャの開発ではシミュレーションが行われるが、最適化の評価のために複数のコードをそれぞれ実行していくと多大な時間が必要となる。
 そこで我々は、チェックポインティングによる時短シミュレーション法を提案した。これは、プロセスの保存と再開を可能にするチェックポインティング技術と以前の実行情報を利用するコード差分実行によって、シミュレーション時間の短縮を図るものである。
 本稿では、従来のシミュレーションに提案手法を適用した場合の効果について述べ、チェックポイントのタイミングなど更なる短縮効果が期待できる方法を検討する。

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