情報処理学会 第75回全国大会講演要旨

本研究では、岩手県立大学の研究グループが開発した赤外線通信とPAN通信とRFID通信を搭載する携帯情報端末を用いて、見学者にマルチメディアコンテンツの展示案内を提供する新型展示システムを開発した。見学者の興味を高めるために、クイズタイプの電子スタンプラリーサービスを提案し、携帯端末で利用するクイズコンテンツのデータ構造を開発した。管理側の作業効率化を考慮し、コンテンツの作成を支援するオーサリングソフト及びクイズの結果集計と修了書を印刷する管理ソフトを開発した。本システムはすでにおぢや震災ミュージアムそなえ館に導入され、中越大震災の教訓を学ぶ見学者に解説サービスを提供している。1年以上の安定稼動によって、本システムの有効性が確認され、クイズサービスも来館者から大変好評を受けた。