5ZF-4
正倉院文書の表裏比較表示における対応点の設定方法の検討
○平野清典(芝浦工大),安達文夫(国立歴史民俗博物館),徳永幸生,米村俊一(芝浦工大)
本稿では、歴史資料である正倉院文書の表面と裏面を同時に
比較表示する手法について検討した。対象となる正倉院文書は
非常に横長の資料であり、古い資料のため歪みが生じている。
そのため、単純な同時比較表示ではその表示に位置ずれが生じてしまう。
そこで、対応する位置に対応点を複数設定し、Delaunay三角形分割
を行うことで三角形網を作成し、それを元に選択した3点に
アフィン変換を用いて表示位置を決定する補正手法を用いた。
しかし、正倉院文書の表裏を正しく同時表示するためには、
どこを対応位置に指定するかが明らかになっていない。
そこで、正しく比較表示が可能となる対応点の設置と
位置ずれ補正の効果について明らかにした。

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