5Y-6
無線LAN通信におけるContextに基づいた輻輳ウィンドウサイズ設定手法の検討
○飯尾明日香,小口正人(お茶の水女子大)
近年、使用用途に応じた様々なセンサの開発が進んでおり、
自動車など無数の高性能センサが搭載された端末では、精密な周囲の環境情報(Context)を取得できる。
一方で、それらの端末における無線通信パラメータは周囲の状況に応じた設定がなされていないため、
リソースを活用した効率的な通信を行っているとは言えない。
そこで、本稿ではTCPの輻輳制御に着目し、各端末が周囲の端末数に応じた適切な輻輳ウィンドウサイズ(cwnd)を
用いて通信を行った場合のスループットをシミュレーションにより測定して、通信性能の向上を目指す。
通常、cwndは輻輳制御アルゴリズムにより動的に制御されているが、
本稿では、Contextに応じ適切な値に設定して通信する独自のTCPを提案して評価を行った。

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