5Y-4
トラヒック方向が異なる無線LANが多く近接する場合のスループット特性評価
○熊谷菜津美,磯村美友(お茶の水女子大),村瀬 勉(NEC),小口正人(お茶の水女子大)
モバイルルータやテザリング技術の普及により移動する無線LANが
増加しており、非常に多くの無線LANが近接する場合の
通信特性の把握が必要である。
単一の無線LANにおいて、トラヒックが下りのみの場合には、
キャリアビジーやコリジョン(競合)は発生しないが、
多数の無線LANが同じあるいは近隣チャネルで下り通信を行えば、
下りトラヒック同士の競合が発生し、通信性能が劣化する。
このため、一般的に起こるとされている上下トラヒックの
スループット不公平性がさらに助長される恐れがあり、
品質劣化度合いを明らかにする必要がある。さらに、
上りトラヒックのみの無線LANが存在するような場合には、
一層の不公平が発生することが予想される。
このような上りトラヒックの無線LANと下りトラヒックの無線LANが
多数近接して動作しているときの通信特性を
実機を用いて評価した結果を示す。

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