情報処理学会 第75回全国大会講演要旨

近年、モバイルルータやスマートフォンのテザリング機能の普及によって、個人がWLANシステムを自由に持ち運ぶことが可能となった。複数のWLANシステムが近接する環境においては、同一や近接チャネルを使用した際の、WLAN間距離に対するフロー毎の品質特性評価が既に行われている。しかしこれらの文献では、複数のWLANシステムが同一の通信環境において通信を行っている場合のスループット特性しか検証されていない。一方、使用デバイスの多様化などにより、今日では、IEEE802.11システムから11nまで多様なWLANが混在する。
そこで本稿では、ヘテロジニアスな通信環境を想定し、異なる無線規格を使用して通信する複数のWLANシステムの検討として、WLAN間距離に応じたスループット特性について検証する。