5T-1
継続利用する話者照合システムにおける性能の経時変化に関する検討
○榎本耕二,岩野公司(東京都市大)
継続的に利用される話者照合システムでは,経時による音声特徴
量の変動によって認証性能が劣化する.この問題に対し,システ
ム利用時のユーザの入力発声を継続的に蓄積し,それらを話者モ
デルの更新に利用する戦略が有効であることが分かっている.一
日あたりのユーザ発声数,データ蓄積期間,前回使用時からの空
き期間などによって照合の信頼性は変化するが,実際の運用を考
えると,運用開始直後や一時的な運用休止後の再開時における信
頼性の低下に対応するために,必要十分な発声数を確保すること
が望ましい.本研究では,約2か月間に渡り収集されたデータを用
いて上述の要因が照合性能に与える影響を分析し,最適となる収録
発声数の制御方法などについて検討する.

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