情報処理学会 第75回全国大会講演要旨

NoC(ネットワークオンチップ)では、ルータのハードウェア量を最低限に抑える
ことが求められるが、一方で、故障ノードの迂回による通信性能低下を回避
するために、冗長要素を導入することが求められる。
本論文では、仮想チャネルを必要としない耐故障ルーティングアルゴリズムを
対象として、待機予備系で使用されない余剰バッファを活用して
特定チャネルのみに仮想チャネルを用いる部分的仮想チャネル方式を
実現することで、ハードウェア量の上昇を抑えつつ、通信性能の低下を抑える
手法を提案する。計算機シミュレーションによる評価を行い，提案手法の
有効性を示す。