5B-2
仕様書分析によるAll Pair法の水準データ抽出法
○増田 聡(日本IBM),松尾谷徹(デバッグ工学研),津田和彦(筑波大)
抜け漏れの少ないテストケースを作成することは,機能を検証する上で重要である.現在,その作業の多くは人手で行われており,抜け漏れが少ないテストケースを作成することは,個人のスキルに依存している部分が大きい.本論文では,ドキュメント分析ツールを仕様書分析に活用し,テストケースの因子を抽出する.さらに,境界値分析や障害分析などの結果を予め適用した水準データ抽出を行う.それらの情報をAll Pair法の入力データとすることで,より抜け漏れの少ないテストケース作成を効率的に行う方法を提案する.本手法を適用した結果,作業効率が約2倍に向上した事例を紹介する.

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