5B-1
ブロック結線モデルを用いたペアワイズテストの原理に関する考察
○古賀明彦,加藤正恭,小川秀人(日立)
 n-way ペアワイズテストは少ない因子の組合せによる少数のテストケースで多くのバグを検出できる方法として実践されているが、その理由は明確でなく、因子組合せ数nの決定方法も明確でない。
 我々は、被テストシステムが因子群を入力とするブロック・結線モデルで表現されると仮定し、ブロック数、結線数を変えながらランダムにシステムを生成し、n因子に影響されるブロック数の比率を調べた。その結果、(1)nに対するブロック数累積のグラフは上に凸で急速に飽和、(2)ブロック数や結線数を増やすと飽和点はnの大きい方に移動、というペアワイズテストの定性的な特性を説明できた。これはn決定の指標としてブロック数と結線数の利用可能性を示している。

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