5A-2
オープン・システム上での障害発生部位特定方法の提案 Discussion of how to reach to a root failure point in open systems problem
○篠原昭夫(日本オラクルインフォメーションシステムズ),泉  隆(日大)
オープン・アーキテクチャ製品を用いて構成されているシステムは様々なメーカーの
製品を統合した形態をとるため、障害発生時に原因部位を特定することが困難なことが多い。
また近年ではソフトウェア、ハードウェアを統合してひとつの製品としたアプライアンス品が
増加しており、障害発生時の原因部位特定を困難にする要因となっている。
またこれらの製品は市場での商品寿命が短く、未知の障害の発生率が低下しない傾向が続いている。

これらの障害原因究明は人手によって行われているが、その手法は確立されておらず多くの
場合に経験則などに頼っているのが実情である。この人手による原因究明の作業において的確に
原因部位を特定可能な方法として機能線を提案する。

機能線は、障害がシステム内のある二点間で目的とするデータの転送に問題が発生したと
捉えることに基づく。機能線上にエレメントを配置する図表現により,障害部分が見やすくでき、
障害調査の対象、方向性を明確にすることが可能となる。また機能線は、その分解レベルを
順次上げてゆくことで調査をより詳細かつ絞り込んだ段階へと効率的に運ぶことを可能とする。
本報告では機能線作成、使用方法などについて述べる。

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