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災害時を考慮した在宅医療連携システム活用方法の提案
○松本早紀(岩手県大)
東日本大震災時には,津波により沿岸の医療機関に保管されていた多くの医療データが消失した.災害時の医療データ保護対策として,平時からすべての医療情報をクラウドに保存する方法もあるが,情報量の膨大さ,個人情報保護上の問題があり,実現が難しいのが現状である.本研究は,訪問医療(介護)で利用されている在宅医療連携システムに着目し,平時に入力されていた訪問先(患者)の位置情報や医療情報サマリー(服薬,病状,診療歴)など,災害時に必要最小限の患者情報をクラウド上に自動バックアップをとり,①災害発生時には優先される要支援者の救出と安否確認,②災害後には患者の早期治療再開,に活用する方法について提案する.

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