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学生相談事例における人間関係の客観化に関する検討
○西村 彩,世古拓也,小田尚宜,武藤敦子,犬塚信博(名工大)
本研究では、学生相談の相談事例から知見を得る手法を構築するた
めに人間関係に着目した。学生相談では、相談者本人を取り巻く人
間関係が時々刻々と変化し、その構造を捉えることは事例の特徴を
理解することや悩みの解決の糸口をつかむことに役立つ。本稿の目
的は、具体的な事例を用いて相談事例に現れる人間関係を抽出し、
その構造について分析することである。人間関係には、二者間の立
場上の関係を表す客観的関係と、感情を表す主観的関係がある。客
観的関係には2人を繋ぐ契機が存在するとし、主観的関係にはその
関係を成立させる属性を与えた。このように人間関係を構造として
整理することで、知識発見に向けたさらなる研究への端緒とした。

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