情報処理学会 第75回全国大会講演要旨

一般的に「良い講義」とは「受講学生に積極的な意欲を持たせるよ
うな講義」と言われている。そのため、教師の講義の進め方に対す
る工夫が長年期待されている。既存研究として、動画像処理を用い
て学生の動きから集中度を検出するシステムが挙げられる。しかし、
教師はリアルタイムに学生の状況を把握できず、また動画像処理
のみでは集中度の設定基準が不透明であった。そこで、学生の集中
度をリアルタイムに表示し、教師に提示するシステム構築を行なっ
た。本システムでは、WEBカメラから得た動画像データと、集中
度の裏付けとして脳波データを利用した。評価実験では受講学生に
よる講義内容の試験とアンケート、教師のUI視線情報を用いて行
った。