4T-8
非負値調波時間構造因子分解法に基づく音楽音響信号の多重基本周波数解析
○阪上大地,大塚琢馬,糸山克寿,奥乃 博(京大)
音楽音響信号は構成音の音量包絡,音高,音色など様々な特性によって形作られており,これらの同時推定を実現することで高精度な多重基本周波数解析を行うことができる.
我々は入力音のウェーブレットスペクトログラムを精度よく解析するため,潜在的調波配分法と非負値行列因子分解法をベイズ的に統合し,音量の時間包絡を考慮した新手法を開発した.
提案法では,各楽器音のスペクトル包絡と時間包絡をそれぞれ混合ガウス分布によりモデル化し,二つの分布の積として観測スペクトログラムの確率密度を表現した.
実験の結果,提案法がF値基準で従来法の性能を上回ることを確認した.

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