4S-6
語彙獲得における対称性バイアスの効用
○清水隆宏,高橋達二(電機大)
人間は日常的に,
「p ならば q」から「q ならば p」と「¬ p ならば ¬ q」という非論理的な推論を行う.
このような傾向は認知科学ではそれぞれ対称性・相互排他性バイアスと呼ばれ,
人間がこの2つのバイアスを完全ではなく,
緩やかに働かせていることが知られている.
また,先行研究により2つのバイアスを緩やかに持つ LS モデルが提唱され,
人間の因果的直観を忠実に記述するだけでなく,
機械学習分野での諸タスクにおいて優れた成績を収めている.
本研究では, LS モデルを用い,バイアスとその調整機構を持つことが,
言語を学習するエージェントに効率的な学習,汎化,コミュニケーションを可能とすることを検証する.

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