4R-10
弾き直し・弾き飛ばしを含む音楽演奏への高速な音響入力楽譜追跡
○中村友彦,中村栄太,嵯峨山茂樹(東大)
本研究の目的は,誤りや任意の弾き飛ばし・弾き直しを含む演奏の音響信号を
入力とし,伴奏音響信号を同期再生する自動伴奏の実現である.
楽譜上の任意の箇所から任意の箇所への弾き飛ばし・弾き直しを含む演奏
を追跡する(楽譜追跡)ためには,総音符数の2乗オーダーの計算量が必要となる.
そのため我々は,弾き飛ばし・弾き直しの際に短時間の演奏休止が
起こりやすいことに着目し,弾き飛ばし・弾き直しの際に短時間の無音区間
を含むような演奏の生成過程を考えた.
これは,隠れマルコフモデルによりモデル化でき,短時間の無音区間を
共通の状態とすることにより計算量を総音符数の1乗オーダーに削減できた.
この生成過程に基づき,演奏箇所を演奏音響信号から推定することにより,
実時間で楽譜追跡が実現できた.

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