4M-8
ソフトウエアの共同開発における編集衝突低減手法
○矢萩寛人(慶大)
多くのオープンソースプロジェクトにおいては分散バージョン管理システムを利用した開発が行われている。ソースコード管理サービス大手のGithubではすでに200万プロジェクトを超えるなど、この傾向は近年非常に顕著なものとなっている。しかし、分散バージョン管理システムにおいてはローカルレポジトリにソースコードをコミットしてからリモートレポジトリーにその変更をPushする必要があり、特にGithubを用いた開発においては更にフォークレポジトリでの開発を行うことが主流であるため、レポジトリが多階層化している。そのため、チーム開発の過程で相互に整合性の取れない変更が発生した場合の手戻りはSVNを始めとした集中レポジトリを利用した場合に比べ大きくなる傾向がある。本開発プロジェクトにおいてもこのような手戻りが頻繁に発生しており、それに伴う開発資源のロスは非常に深刻である。そこで、本研究では各レポジトリにおける変更状況を管理しIssue Tracking System(ITS)の情報とあわせて把握することで先行する実装状況を判断することで整合性の取れない開発を低減する手法の提言を行う。

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