3ZF-8
Terra/Aqua MODISデータを用いた越境大気汚染モニタリングシステム
○永谷 泉(東北大),柳澤文孝(山形大),工藤純一(東北大)
近年、東アジアの経済発展に伴って、大陸から日本に飛来する越境大気汚染が問題となっている。Terra, Aqua衛星による観測画像は、華北平原に広く蓄積する大気汚染物質を捉えることができる。筆者らは、Terra, Aqua衛星MODISデータを利用した越境大気汚染物質の飛来モニタリングシステムの開発を進めている。本報告では、モニタリングシステムの概要とMODISデータによる大気汚染物質飛来の空間分布抽出手法について報告する。2011年1月21日から2月15日の毎日のMODIS画像を解析したところ、2月4日から6日にかけての越境大気汚染物質の飛来動態が把握できた。地上観測サイトの雪氷採取試料の分析結果と照合したところ、物質が中国華北平原から飛来したものであることが確認でき、本システムの有効性が確認できた。

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