情報処理学会 第75回全国大会講演要旨

アニメーションにおいて、キャラクタは現実の人間と全く同じように描画されているわけではない。特に日本のセルアニメーションでは、キャラクタは動作の強調や簡略化によって、現実ではありえない動作や変化をすることも多い。しかし、その非現実的な動作は、視聴者には大きな違和感を与えていない。本研究では、日本のセルアニメーションのキャラクタの振り向き動作に着目する。振り向き動作時のキャラクタの顔描画がどのように変化するのかを分析し、振り向き動作におけるセルアニメーション特有の描画について考察を行う。