3ZB-7
語りかけエージェントとの会話における韻律情報の分析
○野中裕子,酒井洋一(成蹊大),安田 清(千葉労災病院/京都工芸繊維大),林 佑樹,中野有紀子(成蹊大)
高齢者の増加に伴い、情報処理技術を用いた高齢者支援の研究が必要とされている。本研究では、語りかけエージェントとの対話における高齢者の音声情報を分析することにより、特に認知症高齢者の日々の健康状態・認知状態の把握を目指している。本稿では、ピッチ、ポーズ、発話長、抑揚のデータを分析するとともに、これらの情報を用いてk-meansクラスタリングを行った結果、ピッチと抑揚が高く、ポーズが短く、発話長が長い傾向にあるクラスタと、そうでないクラスタに分類された。そして、前者のクラスタには健常者が多く含まれ、後者のクラスタに認知症患者が多く含まれることが明らかになった。

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