3W-2
Android端末における暗号モジュールの利用と評価
○金子洋平,天野桂輔,齋藤孝道(明大)
SSL/TLSを用いた通信では,暗号処理やハッシュ処理などを伴う.これらの処理は汎用プロセッサにとって負荷が高く,システム全体のパフォーマンス低下やスループット低下などの原因となる.これらの負荷を軽減する方法として,暗号処理に最適化されたモジュールを搭載したプロセッサを利用し,暗号処理をオフロードする方法がある.モバイル端末に搭載されるCPUは,一般的なサーバ等に搭載されるCPUよりも性能が低く,SSL/TLSのボトルネックとなる.本論文では,モバイル端末上でSSL/TLSに伴う暗号処理のオフロードを行うためにAM3358プロセッサを採用した.このプロセッサに搭載される暗号モジュールにオフロードを行うことにより,モバイル端末におけるシステムの高速化と通信のスループット向上を図り,その評価を測定した.

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