3R-5
音楽の調変化に対する相対的な色聴の分析
○木村五洋,岩野公司(東京都市大)
音楽を聴いた際,その調などから固有の色を感じとる知覚を「色聴」
と呼ぶ.従来までは,色聴保有者を対象として,固有の調に対し知
覚される色がどのような傾向になるかが分析されてきたが,楽曲の
調が「変化」したときに,イメージする色がどう「変化」するかと
いう,いわば「相対的な色聴」については分析が進んでいなかった.
本研究では,情報システムに応用できる知見の獲得を目的として,
色聴能力を所有者していない一般の者を対象とし,この「相対的色
聴」が共通の特徴として現れるかを調査する.複数被験者を対象と
して調査実験を行った結果,短調から長調の変化では黄~緑色,長
調から短調の変化では青色の方向にイメージする色が移動する傾向
が得られた.

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